USMLE ECFMG FAQ / Residency Match
USMLE ECFMG FAQ / Residency Match
アメリカの推薦状は日本とは大分違う意味合いを持っています。あなたの人間性や、臨床チームの中での働きとレジデントになる準備ができていることを伝えるものでなければ、意味がありません。
そんなわけで、純粋にマッチを考えると、例えば日本で、HMEP Clinical Clerkshipなどといった参加型臨床実習で1カ月なり半年なりhands onで実習・研修して、そこで出会った指導医からアメリカ式の推薦状を得ることもできます。
アメリカ式の推薦状は色々決まりがあって、書かなければいけないこと、書いてはいけないことなど、日本とは違います。とくに日本の推薦状は人物を褒め称えすぎると胡散臭く聞こえるという流儀がありますが、アメリカでは、褒められるところは根拠事例などを交えて具体的に絶賛します。褒め方は、インフレが激しいので、たとえば「He is a strong student.」といったら、あまり褒めたことにはなりません。絶対に触れるべき点に全く触れていないと、逆に、訝しがられる可能性があります。特殊語法などrecommendation letterの書き方本とかに、書いてはいけないことを含め載っています。
日本の指導医からすごくいい手紙をもらえば、アメリカにいる指導医から凡庸な推薦状をもらうことより、よほど有力です。手紙を書いてくださる方が日本に帰っているUS Board Certifiedの先生であればなおのこと、「アメリカスタイルの臨床研修で通用する」という保証になります。HMEP/HITH/JSの教員からご連絡をいただければ、いつでも添削・アドバイスします(office-hours@hmep-hith.jp)。
(推薦状とは別に、NBMEなどの学力保証があり、「アメリカの研修について行くだけの医学知識と専門英語力がある」という保証になります。)
(またTOEFLとかIELTSやインタビューなどで、「アメリカで働くだけの基礎英語力がある」ことも保証されます。)
日本の医学教育ではまだまだ、学生のうちには一対一の教育が少ないですが、アメリカのPBLや参加型臨床実習では、一対一や少人数での、接触時間の長い教育がスタンダードです。HMEP/JSはじめ、いくつかの団体のプログラムを活用して、貪欲にいい「先輩」指導医との出会いを見つけてください! それがよい推薦状への最短経路です。
2025.02 文責 Kentaro 高垣(Review: Junji 町)
追伸:
2024年くらいから、生成AIで作成したと思われるrecommendation letterやpersonal statementが横行していて、選考が難しくなったと言われています。ECFMGは特に、少しでも疑われると足切りに合うリスクが高いと考えられます。また、AIを介して、意図せずして剽窃(plagarism)をしてしまうこともあり、ご注意ください。