Open Cross Class (OCC)


日本のグローカル医学教育の最先端をゆく国際系医療者による課外授業

(後援:東海大学医学部)
※HMEP登録医学部の学生のみ参加が可能です。

2024年度 Open Cross Class

 Zoom 開講

第1回 413日(土)

第一講義 12:30-14:00(日本時間)

慶應義塾大学 循環器内科 准教授、同 医療科学系大学院 Program Director

Exploring the Pathophysiological and Clinical Underpinnings of the Electrocardiogram: The Journey of a Single Rhythm Strip

The electrocardiogram (ECG) stands as a cornerstone diagnostic tool in the field of cardiology. This session aims to delve into the formation of ECG waves, the heart's anatomical and physiological background, and the clinical significance of ECG interpretation. The lecture will be conducted in straightforward and simple English, making it accessible to all attendees regardless of their prior knowledge in the subject. 

第二講義  14:30 - 16:00 (日本時間)

ハワイ大学内科、聖ルカクリニック院長、神戸大学医学部臨床教授 (Retired)、東海大学医学部客員教授

How to study English

医学英語の導入講義、どの程度の英語力がアメリカの臨床現場で必要か映像を見ながら体験してみる。また、日本にいながら高度な英語力をつける簡単で効果的な秘策を伝授。 

2回 4月27日(土)

第一講義 12:30-14:00(日本時間)

国際医療福祉大学 国際医療者教育学 / 感染症学 教授

Introduction to clinical infectious diseases with a live medical interviews

Outline of the session

At the end of the session,
You will be able
1.     To understand and explain the significance of medical encounters in making accurate diagnoses.
2.     To understand and explain how basic science courses are applied in clinical practice.

In this session, you will experience a simulated patient encounter in English and you will think about the pathophysiology of the patient. Breakout small group discussions will be held to promote your participation and understanding. 

第二講義  14:30 - 16:00 (日本時間)

山梨大学医学部解剖学講座学部内准教授

Introduction to American Medicine and Behavioral Sciences: for the USMLE and Beyond

This lecture will be given in clearly-enunciated English with Japanese explanations as necessary. Please feel free to ask questions at any time.

In the first part of this lecture, I will give an overview of the fundamental differences between the English and Japanese languages, especially as relates to 医学英語 , foundational medical knowledge, and medical terminology.

Next, I will introduce the USMLE, and also speak about NBME "shelf exams." I will argue that studying deeply for the USMLE / NBME examinations can serve as a vehicle to solidify the general background knowledge (基礎医学的教養・知識) necessary to function as a physician or physician scientist on the global stage.

In the last part, I will provide an overview of "Behavioral Sciences" as it is implemented in standard US curricula and the USMLEs. This is an area where American and Japanese medical education diverge greatly, and it is also a common pain point for Japanese students studying for the USMLEs. 

3511日(土)

第一講義 12:30-14:00(日本時間)

UCI Health Susan Samueli Integrative Health Institute

Compassionate End-of-life Care Act in the U.S.

終末期の助かる見込みのない患者さんの苦痛ケアのサポートシステムについて理解を深め:倫理的、法律的、医学的な面から色々な国の取り組みについて学ぶ。緩和ケアで対応できない苦痛について、苦しみを終わらせたい患者さんの権利と、国や地域別の倫理的法的サポート、医療従事者の役割などについて理解を深め、今後の課題について学考える。 

第二講義  14:30 - 16:00 (日本時間)

政策研究大学院大学名誉教授、東京大学名誉教授、東海大学特別栄誉教授

あなたたちの挑戦

“ジャパン・アズ・ナンバーワン”と言われていた日本の課題は何か?高等教育の目的、医学教育の課題は何か?先進国ではどんな変化が起こっているのか?日本の医学教育の課題はなんだろう?何ができるだろうか?皆んなで考えてみよう。 

46月1日(土)

第一講義 12:30-14:00(日本時間)

群星沖縄臨床研修センター

Basic Physical Diagnosis

「フィジカル診断エクセレンス」は、一定の時空間の中で正確な診断をタイムリーに行うことを意味する。そして「フィジカル(身体診察)」は、迅速・簡便・低侵襲・低コストであり、診断エクセレンスのための必須スキルであるとされている。また、全人的なヒーリングにもつながるタッチとしての役割もある。しかし、既存の教科書を読むだけでは、「エクセレンス」をもたらすフィジカルのノウハウを習得することは困難であるとされている。そこで今回は、リアルケースを基にした写真や動画で身体所見の基本をマスターできる講義をお届けする。

第二講義  14:30 - 16:00 (日本時間)

板橋中央総合病院 病院長

集中治療の基礎知識〜バイタルサインを考える

バイタルサインは「バイタル」と言われながらも、軽視されることが少なくない。この講義では、血圧や心拍数などバイタルサインについて生理学を交えながら説明する。バイタルサインの変化を読み取り、病態を把握し、臨床現場で活用するための基礎知識を学ぶことを目標とする。

5回 6月15日(土)

第一講義 12:30-14:00(日本時間)

ハワイ大学がんセンタートランスレーショナル・臨床研究プログラム、教授

The Fundamentals of Medical Oncology

The lecture will provide a comprehensive overview of medical oncology and the nature of its practice. 

第二講義  14:30 - 16:00 (日本時間)

University of Hawai’i Cancer Center

医師のプリフェッショナリズム

医療現場でも、AIの導入がすすみ、遠隔医療もできるようになり、目覚しい変革の時代です。そのような中で、医師としてのプロフェッショナリズムとは。講師自身、日本での研修を終えて、アメリカでの研究生活、レジデンシートレーニングから、日本へ帰国し、日本で診療にあたるのみでなく、様々な医療問題を考え、そして、昨年、またアメリカの臨床に戻り、その両方の視点から、大きく変わり行く医療現場で活躍することになる皆さんと共に一緒に考える時間になればと思います。

697日(土)

第一講義 12:30-14:00(日本時間)

University of Hawai’i Cancer Center

Sepsis

「人類の歴史は感染症によって創られる」と、一部の歴史学者は伝えます。ここ数年のパンデミックで感染症の怖さを身近に感じるようになりました。今回は、集中治療の現場で必ず見る「敗血症」をテーマに日本語と英語でプレゼンテーションをさせていただきます。敗血症が引き起こす生態反応やエビデンスに基づいた治療法、ガイドライン、そして回復後の後遺症等が主な内容となります。

第二講義  14:30 - 16:00 (日本時間)

島根大学医学部附属病院総合診療医センター助教

島根発!NeuralGP プロジェクト

この講義では、島根大学医学部附属病院総合診療医センターが取り組む「地域住民に安心と安全を届ける総合診療医の養成」についてお話しします!

7回 9月28日(土)

第一講義 12:30-14:00(日本時間)

Harvard Medical School, Massachusetts General Hospital

ABC's of Geriatric Medicine

In this lecture, we will explore a practical approach to geriatric care, utilizing the framework of geriatric medicine's five Ms (Mind, Mobility, Medication, Matters Most, Multi-complexity). By applying this framework, you will effectively address the complexities of elderly healthcare and provide valuable insights into the practical aspects of geriatric medicine. The lecture aims to equip medical students and other health professionals with the knowledge and skills necessary to navigate and excel in the field of geriatric care, offering a comprehensive understanding of the key principles and strategies essential for providing high-quality healthcare to frail and vulnerable older adults.

第二講義  14:30 - 16:00 (日本時間)

NTT東日本関東病院 国際診療科部長、総合診療医、英国家庭医療専門医、東京医療保健大学臨床教授

英語診療の落とし穴 これであなたも英語診療は怖くない!

日本は少子高齢化の流れの中、医療は過渡期にある。日本は国際的にも質の高い医療を提供し続ける一方、医療者への負担は増大しており、働き方改革と医療の持続性を両立していく必要がある。今後医療者の負担を少しでも軽減するのであれば「医療の効率化」、「質の標準化」、「優先順位」をと前向きに検討していく必要がある。 

特に今回のパンデミック下では「縦割りの医療体制の課題」が浮き彫りになった形となった。発熱時にかかりつけ医の不在、救急でのたらい回し、幽霊病床問題やデジタルの遅れなど非効率な面も課題としてあげられるだろう。

英国では日本同様の社会情勢のなか、総合診療医(GP)が医療資源の有効活用や地域の健康を継続的に守る役目を担っている。この総合診療専門医(GP)を軸とした包括的な医療の提供や多職種連携は今後高齢化する慢性期の医療を担う上でも参考になりうる。

特に緩和ケアなどホリスチックな領域では効率的なタスクシェアは欠かせない。またデジタル医療の活用や公平な医療リソースの配分など、横の繋がりも今後日本の医療においても参考になる点がある。

今回はこうして浮彫になった課題を踏まえて、英国の事例などを交えて改善点を考察する。

81012日(土)

第一講義 12:30-14:00(日本時間)

国際医療福祉大学医学部 医学教育統括センター 教授

国際医療福祉大学 国際交流センター 成田キャンパス センター長

国際医療福祉大学大学院 医療福祉経営専攻 医療通訳・国際医療マネジメント分野責任者

国際医療福祉大学 総合教育センター 成田キャンパス 語学教育部 医学科英語主任

OET Mastery: Essential Strategies for Medical English Success

COVID-19の感染拡大に伴い、米国で臨床研修を受けるために必要な ECFMG Certificate 取得条件の1つであった USMLE Step 2 Clinical Skills (CS) という実技試験が廃止されました。これまではこの Step 2 CS が臨床場面での英語力を評価する試験として機能していたのですが、この試験に代わって Occupational English Test (OET) という医療英語の試験が採用されました。この90分間のセミナーではこのOETがどのような試験で、どのような対策が必要になるのかをわかりやすくお伝えします。講演内容の要点はこちらにまとめていますが、よりわかりやすく英語で説明いたします。OETに興味のある方、是非ご参加ください。

第二講義  14:30 - 16:00 (日本時間)

京都大学医学研究科 医学教育・国際化推進センター

"USMLEの問題を見てみよう(内分泌学)"

海外で働くことを目指している医学生や若手医師の皆さんと共に、甲状腺疾患を中心に、USMLEの内分泌の問題を解いたり、日米の治療の違いなどを中心に解説を行いたいと思います。

途中、MindfulnessやSelf-Compassionのworkも行います。参加者の皆さんの質問もお受けしますので、どうぞお気軽にご参加ください。

9回 10月26日(土)

第一講義 12:30-14:00(日本時間)

和足 孝之 先生

京都大学医学部附属病院総合臨床教育・研修センター 准教授

初学者が学べきAI時代のPhysical

 第二講義  14:30 - 16:00 (日本時間)

伊藤 真次 先生

久道医院 院長

プライマリ・ケア101(仮)

10回 119日(土)

第一講義 12:30-14:00(日本時間)

蒲 章則 先生

群馬大学WHO協力センター

国際社会に向かって

 第二講義  14:30 - 16:00 (日本時間)

野木 真将 先生

クイーンズメディカルセンター ホスピタリスト

Building an effective problem representation to boost your clinical reasoning skills

11回 11月23日(土)

第一講義 12:30-14:00(日本時間)

松下 達彦 先生

玉川病院 総合内科

総合医とは?

 第二講義  14:30 - 16:00 (日本時間)

Joel Branch 先生

Yao Tokushukai General Hospital, Osaka

Near Death Experiences and Consciousness

第12回 1214日(土)


【特別企画】


12月14日の2講義は、愛知県長久手市の日本介助犬協会「シンシアの丘」からハイブリッドで実施する予定です。

インタラクティブな講義を予定しております。

第一講義 12:30-14:00(日本時間)

社会福祉法人 日本介助犬協会
横浜市総合リハビリテーションセンターリハビリテーション科非常勤医師 

犬とともにリハビリテーション  
  〜医療従事者に知ってほしい❗️
      介助犬・動物介在療法とは〜

交通外傷や進行性疾患による肢体不自由を持つ障がい者の自立と社会参加を推進する介助犬は、落としたものを拾って渡し、手が届かないものを取ってきてくれ冷蔵庫や引き出しを開け、転倒等の緊急事態には携帯電話を探して手元に運んでくれることで助けを呼べる安心をもたらしてくれる。可愛くて温かくて柔らかい愛情に満ち溢れた存在が常に寄り添ってくれることで心を開き、周囲に対しても犬に対する笑顔と同じ笑顔を向けられるようになり、障がい者の外出を助ける絶大な効果を持つのが犬の力だ。

闘病中の子供達やターミナルケア、楽しくリハビリをするために医療現場に適性を持った犬達をハンドラーとともに派遣するDog Intervention®️なる分野も介助犬同様、欧米と比較して医療従事者に認知されていないのが現状だ。日本中の病院に犬がいたら、きっと患者さんも医療従事者ももっと笑顔になれるに違いない!その可能性を知って頂きたい!!

 第二講義  14:30 - 16:00 (日本時間)

米国臨床心理学博士
グリーフ&ブリーブメント研究所 代表
武蔵野大学大学院 非常勤講師

ペットセラピーとアニマルコンパニオンの喪失

動物と人間の歴史は、15,000年前に遡ると言われています。動物は人間の生活を守り、支えてきました。今や動物を家庭で飼う人が増え、家族の一員、またはそれ以上の存在です。「ペット」ではなく「アニマルコンパニオン」と呼ばれる時代になりました。

アニマルコンパニオンは家庭にとどまらず、学校、医療現場や施設において、様々な形で人間を支え、励ましてくれています。そんな彼らともいつかお別れがやってきます。

そのグリーフは人間との死別同様に深く、辛いものでありながら、その喪の営みへの理解は驚くほど乏しいのが現状です。医療現場におけるアニマルコンパニオンの活躍や効果、彼らとのお別れに伴う深いグリーフについて共に考えます。

第13回 12月28日(土)

第一講義 12:30-14:00(日本時間)

Gautum Deshpande 先生

順天堂大学、総合診療科、特任教授

Taking a good patient history in English

 第二講義  14:30 - 16:00 (日本時間)

金城 紀与史 先生

聖路加国際病院小児外科 副医長

病歴の取り方(History taking)

第14回 1月11日(土)

第一講義 12:30-14:00(日本時間)

岩田 健太郎 先生

神戸大学病院 感染症内科 教授/診療科長

大学堕落論(仮)

 第二講義  14:30 - 16:00 (日本時間)

矢田 圭吾 先生

聖路加国際病院小児外科 副医長

(未定)

第15回 1月25日(土)

第一講義 12:30-14:00(日本時間)

ビークロフト三枝 絵美 先生

ハワイ大学 外科・国際医療医学オフィス

(仮)Navigating Medical English Dialogues: Communicating with Confidence

 第二講義  14:30 - 16:00 (日本時間)

町 淳二 先生

ハワイ大学 外科教授・国際医療医学オフィス・ディレクター

Words of wisdom which may change your future/career